
「実家に帰るたび庭木が大きくなっている」「親が庭の手入れを続けられなくなった」。佐賀にある実家や空き家の庭について、離れて暮らす家族からの相談もあります。
庭じまいは、全部の木を一度に切ることではありません。残す木を選び、管理できる庭へ少しずつ変える方法もあります。
この記事では、実家の庭木を整理する順番と、現地へ何度も行けない場合の相談方法を説明します。
実家の庭木を放置すると、どこが困る?
枝が伸びて家の屋根や雨どいにかかる、道路側へ張り出す、落ち葉が隣地へたまる。庭に立ち入る機会が減ると、こうした変化に気づくのが遅れがちです。
傾いた木、枯れ枝、電線の近くに伸びた枝は、帰省時に自分で急いで切ろうとしないでください。道路や隣地に影響しそうな場合は、現地の状態を早めに確認しましょう。

実家の木が増えすぎました。思い出の木は残したいのですが、全部切らないと庭じまいになりませんか?
残したい木があれば、それを基準に作業範囲を決められます。まずは庭全体を見て、どこに管理の負担が集中しているか整理しましょう。
最初に「残す・小さくする・撤去する」に分ける
現地や写真を見ながら、庭木を次の三つに分けると、家族とも相談しやすくなります。
| 分け方 | 考え方 | 作業の例 |
|---|---|---|
| 残す | 家族が大切にしており、今後も管理できる | 必要な剪定を続ける |
| 小さくする | 木は残したいが、枝が広がりすぎている | 樹種や状態を見て剪定を相談する |
| 撤去する | 管理が難しい、通行や建物に影響する | 伐採し、必要に応じて抜根する |
「玄関の木は残す」「境界沿いの木は減らす」など、場所ごとに希望を伝えてください。樹種や状態によって、強く切り詰める方法が適さない木もあります。
家族で残したい木が違う場合は、伐採を決める前に所有者と関係者の希望を確認しましょう。作業後に元へ戻すことはできません。
伐採後の切り株は、跡地の使い方で判断

庭木を伐採しても、通常は切り株と根が残ります。その場所を今後どう使うかで、抜根まで必要かが変わります。
- 庭の奥で当面使わない:切り株を残せるか、再び芽が出る可能性も含めて相談する
- 通路や草刈り場所にしたい:つまずきや作業の妨げにならない仕上げを考える
- 砂利や防草シートを施工したい:地面を整えるために切り株・根の扱いを確認する
- 駐車場など別の用途に変えたい:地中の根や配管、地面の仕上げまで現地で検討する
建物の基礎、塀、排水管に近い根を、無理に引き抜けるとは限りません。抜根する範囲と方法は、周囲の設備を確認して決めます。
見積もりでは「伐採だけ」「切り株処理まで」「抜根・整地まで」を分けて確認すると、希望する完成状態と金額を比べやすくなります。
遠方から相談するときの進め方
①庭全体の写真を用意 → ②残す木を伝える → ③現地確認の方法を相談 → ④作業範囲を見積もりで確認 → ⑤完了後の写真を受け取る
庭全体と道路側の写真を用意する
木だけを近くで撮った写真に加え、家、塀、道路、隣地との位置関係が分かる写真が役立ちます。作業車が入れる門や通路、枝や幹を運び出す経路も撮っておきましょう。
以前の写真しかない場合は、撮影時期も伝えてください。枝の広がりや雑草の量が変わっている可能性があります。
立ち会いと敷地への入場方法を決める
相談時には、所有者または作業を依頼できる立場か、門の開け方、車を止められる場所、立ち会える日時を確認します。現地へ行けない場合も、写真や電話で事前の希望を伝え、現地確認の方法を相談できます。
写真だけで作業の安全性や抜根の可否を確定できない場合があります。電線、建物、地中設備が近い木は、現地確認を前提にしましょう。
作業前後の写真を残す
遠方にいる家族が確認できるよう、残す木・撤去する木を作業前に共有し、完了後には同じ方向からの写真を依頼すると分かりやすくなります。写真対応の可否や範囲は見積もり前に確認してください。
一度で全部撤去する?段階的に進める?
庭全体を一度に整理すると、搬出や跡地の仕上げをまとめて計画できます。一方、残す木を迷っている場合や費用を分けたい場合は、危険や近隣への影響が気になる木から着手する方法もあります。
| 進め方 | 向いている状況 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 一度に整理 | 庭の使い方が決まっている | 撤去範囲、搬出、処分、整地の内容 |
| 段階的に整理 | 残す木を家族で考えたい | 優先する木と次回までの管理方法 |
迷う木を急いで切るより、先に影響が出ている木と管理できない場所を整理しましょう。
道路へ張り出した枝や状態の悪い木を、単に「次回でよい」と先送りしないことも大切です。状態に応じた対応の優先順位を現地で相談してください。
庭じまい後も、管理方法を決めておく
木を減らしても、残った木の剪定や地面の草刈りが必要な場合があります。空き家なら、誰がどの頻度で庭を確認するかも考えておきましょう。
- 残した木の手入れを誰が頼むか
- 雑草が伸びる季節に庭を確認できるか
- 落ち葉や道路側への枝の張り出しを誰が見るか
- 跡地を土のままにするか、砂利などで整えるか
「今の撤去作業」と「これから続けられる管理」を一緒に考えると、庭じまいの効果を実感しやすくなります。
よくある質問
Q.家族が佐賀県外に住んでいても相談できますか?
A.写真で希望を伝え、現地確認や立ち会いの方法を相談できます。敷地へ入る方法と、誰が作業を依頼するかを先に確認してください。
Q.思い出の木を一本だけ残せますか?
A.残す木を指定して相談できます。ただし、木の状態や建物・電線との位置関係を確認し、今後の手入れ方法も考えましょう。
Q.伐採だけ先に行い、抜根は後からでも大丈夫ですか?
A.後から抜根を検討することはできます。ただし、切り株の位置や周辺設備、後日の搬出・重機の進入によって作業方法が変わります。将来の使い道を最初に伝えておくと判断しやすくなります。
Q.木を撤去したら、草刈りも不要になりますか?
A.土の面が残る場合、雑草の管理は引き続き必要です。手間を減らしたい場合は、撤去後の整地や防草方法も相談してください。
まとめ|実家の庭は、残す木から決める
佐賀の実家や空き家の庭じまいは、残したい木を選び、管理が難しい木を整理し、作業後に誰が庭を見るかまで決めると進めやすくなります。
庭全体と道路側の写真、残す木の希望、立ち会いの可否をまとめておくと、遠方からでも相談内容を伝えやすくなります。

全部を一度に決めなくても大丈夫です。まずは残したい木と、今困っている場所を教えてください。


